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X(Twitter)ブックマークをエクスポートする方法【2026年版・動く手順だけ】

Xの公式データアーカイブにはブックマークが含まれません。2026年に実際に使える4つの書き出し路、見られる上限800〜1,000件の現実、そして今後また溜めないための運用までまとめます。

先に不快な事実を置いておきます。Xの公式データアーカイブには、ブックマークが入っていません。 自分の投稿、いいね、DM、フォロワー一覧はダウンロードできる。しかし何年もかけて積み上げたブックマークは、意図的に外されています。2026年にこれを書き出すには、ブラウザベースの書き出しツール、有料のX API、あるいは手作業の仕分けが必要です。この記事では各ルートの限界(どこまで取れて、どこから取れないか)、ツールの選び方、そしてこの問題が再発しなくなる唯一の変更を扱います。読む順番は、まず現状の把握→救出→今後の運用です。

Xのブックマーク書き出しが、不必要に難しい理由

プラットフォーム側の3つの決定が、全部あなたに不利に積もっています。

  • データアーカイブがブックマークを飛ばしている。 他の主要なデータ型はすべて公式エクスポートに入っています。ブックマークだけ入っていません——かつても含めて、一度も。
  • 実際にアクセス可能なブックマークは直近800〜1,000件前後と観測される。 Xは公式の保存上限数を明示していませんが、ブラウザの無限スクロール描画やAPIページ送りの限界により、一定以上古い項目は追加読み込みが止まる現象が一般的に発生します。画面にレンダーされない過去データを後から書き出すのは困難です。
  • フォルダと検索がPremium限定。 無料アカウントは検索なしの長い逆時系列リスト1本。Premiumならフォルダと検索バーが足されますが、上限を過ぎた項目が戻ってくるわけではありません。

実務的な結論はこれです。まだ到達できる分だけを書き出して、Xのブックマークを長期ストレージとして扱うのをやめる。 3つめの条件は、自分の手の届く範囲を先に測るということです。何件見えているかを数えるのに、ツールは要りません。 Pocketの終了がブックマークユーザーに教えたのは、他人のプラットフォームの中に住んでいる保存物は、常に危険にさらされているということです。

「古いブックマークは消える」という仕様の重さ

800〜1,000件という数字は、忙しくXを読んでいる人なら1〜2年で到達します。つまり2023年に付けたブックマークは、2026年にはもう画面に存在しない可能性があります。削除した覚えはなく、自分で整理した覚えもなく、ただ表示されなくなる。Xのブックマークは「先週見つけたものに一旦戻る」ための機能で、アーカイブとして設計されていないのです。

この非対称を認識しておくと、優先順位が変わります。救出できるのは直近分だけ。だとすれば、これから付けるブックマークをその場で外側に写すことのほうが、はるかに大きなリターンになります。

Xのブックマークが抱える4つのリスク

書き出しの話は、つまり「いつ使えなくなるか」の話です。リスクは4つに分かれます。

  1. 表示上限リスク。 直近800〜1,000件を過ぎた項目は、画面にもAPIにも出てきません。自分の操作ではどうにもできない種類の消失です。
  2. 投稿消滅リスク。 投稿者が消す、アカウントが止まる、凍結される。書き出したものがリンクだけの構成だと、リンクが死んだ瞬間に何も残りません。
  3. 仕様変更リスク。 ブックマークの政策は時間を追って締まる一方でした(検索とフォルダがPremiumの後ろに置かれたのもその一環)。今日できることが来年もできるとは限りません。
  4. サービス終止リスク。 Xに限らず、Pocketは終了しました。終了や大幅改定は、保存物が「移すしか方法がない」状態になる日があることを意味します。

この4つに共通する対処は1つで、大事なものは自分の側にコピーを持つことです。バックアップではなく、使える形で——検索できて、引用できて、メモが添えられる形で。

ステップ1:公式アーカイブはとにかく取り寄せる(ブックマーク以外全部)

ブックマークは入らないけれど、アーカイブには価値があります。投稿・いいね・DMの唯一の公式バックアップだからです。

  1. x.com で設定とプライバシー → アカウント → データのアーカイブをダウンロードを開く。
  2. パスワード(2段階認証を設定していればそれも)で確認。
  3. アーカイブをリクエスト。Xは準備に24時間以上かかる場合があるとアナウンスしており、完了したら通知とメールが来ます。
  4. 同じ設定ページからZIPをダウンロード。リンクは永久ではないので、来たら早めに落としてください。

中身には投稿、いいね、ダイレクトメッセージ、フォロワー/フォロー一覧、広告データがJSONで入っていて、bookmarks.js はありません。想定どおりです——ここで「オプションの選び方が悪かったのでは」と戻す人が毎回いますが、選び方では出ません。ここからが、ブックマークを実際に取り出すルートになります。

ステップ2:ブラウザ拡張機能で書き出す(いちばん使われている道)

公式エクスポートがない以上、書き出し系の拡張機能が小さなエコシステムとして存在しています。動きはどこも同じで、ログインした状態でブックマークページを開き、拡張機能が自分のブラウザセッション内をスクロールして、見つけたものをファイルに書き出す。出力はだいたいCSV、JSON、Markdown、またはブックマークHTMLです。

典型的な流れ:

  1. Chrome ウェブストアで書き出し拡張機能を入れる(「export X bookmarks」と検索すると、無料・有料の選択肢がいくつか出ます)。
  2. そのブラウザで x.com/i/bookmarks をログイン状態で開く。
  3. 拡張機能からエクスポートを開始。ページを自動でスクロールしながら、読み込まれた投稿を拾っていきます。件数が多いと数分かかります。
  4. ファイルをダウンロードして、安全な場所にコピーを置いておく。これが保険の1枚です。

どれを選ぶか前に、正直な注意点を置いておきます。

  • ページをスクレイピングする設計なので、Xがマークアップを変えると壊れます。 最終更新日と最近のレビューを確認してから信用してください。
  • 書き出せるのは、ブラウザがスクロールで現在読み込める分だけ——無限スクロールやページ送りの制約で直近800〜1,000件前後で止まるケースが多いです。画面に出てこない過去のブックマークを外部拡張機能で拾い直すことはできません。
  • 権限を読む。 書き出しツールに必要なのはx.comへのアクセスで、あなたが訪れるすべてのサイトへのアクセスではありません。選ぶ目を節制してください。
  • 体験ではなくテキストを出す。 得られるのは各投稿のテキスト、投稿者、リンクです。スレッド、画像、動画はXに戻るリンクだけのことが多く、投稿が消えればリンクも死にます。

DeweyやTweetsmashのようにX特化のブックマーク管理を謳うサービスもあり、ブックマークを継続同期してCSVやMarkdownでの書き出しに対応しています。Xのブックマークが自分のメインライブラリなら堅実な選択ですが、有料で、表示上限の制約は他と同じです。

出力フォーマットの選び方

ツールが選択をくれるなら、2つのフォーマットを取ってください。ブックマークマネージャーに直接インポートできるのはブックマークHTML(ブラウザが書き出すのと同じ標準フォーマット)です。そしてもう1つ、生アーカイブとしてCSVまたはJSON——こちらのほうがフィールド(本文、投稿者、日時、リンク)を多く残します。Markdownはノートアプリに貼り付けるには心地よいけれど、何かへインポートする出発点としては最悪です。ディスクはタダなので、1回のスクロールで両方取っておけば、やり直しが発生しません。

ステップ3:X APIを使う道(開発者向け)

XのAPI v2にはブックマークのエンドポイントがありますが、有料の開発者ティアの後ろに置かれていて、ページ送りはユーザーあたり800件前後で尽きます。すでに有料APIを持っていてページ送りのループを書くのが苦にならないのでない限り、このルートは拡張機能と同じ結果に対して、金と手間が多すぎます。存在はします。ほぼ確実に、あなたには不要です。

ステップ4:手作業の仕分け(少ない人向け)

ブックマークが100件未満なら、ツールを持ち出す必要はありません。x.com/i/bookmarksを開いてスクロールし、残すものをこれから使うマネージャーに直接保存していく。ブラウザ拡張機能なら1本1クリックです。100件を超えると苦行になりますが、これは同時にパージも兼ねます——半分のブックマークは、もうどうでもいいものになっている、というのがたいていの人の発見です。

拡張機能を選ぶときのチェック項目

ストアの評価数よりも、次を見ると外れにくいです。

  • 最終更新が最近か。 Xのマークアップ変更に対応していないツールは、動かないか、途中で止まります。
  • 要求する権限の範囲。 必要なのはx.comへのアクセスです。あなたが訪れるすべてのサイトへの読み取りを要求するツールは、書き出しの要件から外れています。
  • 出力フォーマットの選択肢。 ブックマークマネージャーに直接入るので、ブックマークHTMLを出せるかが最重要です。CSV/JSONのどちらか一方しか出せない場合、フィールドが欠けていることがあります。
  • スクロールの挙動。 自動スクロールが途中で止まるタイプがあるので、件数が多い人はレビューで「800件あたりで止まる」という報告の有無を確認してください。
  • 課金タイミング。 「プレビューは無料、ダウンロードは有料」という設計のツールは珍しくありません。先に料金ページを見ます。

どれを選ぶにせよ、一度取ったら終わりではなく、定期的に取る前提で置いておくのが安全です。この手のツールは壊れやすく、壊れたあとに気づくことが多いので。- 出力が2枚取れるか。 CSV/JSON(フィールド重視)とブックマークHTML(インポート重視)を両方出せるツールを優先してください。1枚だけだと、後で必ずどちらかが足りないことになります。

  • 日付の扱い。 書き出しファイルに保存日時が入るか確認しておくと、後で「いつ必要になったか」を振り返できます。なお、Marqlyにインポートした場合、元の保存日は引き継がれず、取り込んだ日付が付きま(タグと本文は残ります)。

X Premiumで解決しませんか?

部分的に、そして壁の中だけ。Premiumはブックマークにフォルダと検索バーを足します。まだ見える範囲の保存物には、実際に便利です。ただ根本の問題は何も変わらない:表示上限はそのまま、フォルダは上限を過ぎた項目を戻してこない、そしてどのサブスクにもエクスポートボタンは無い。Premiumは直近のブックマークを再整理してくれるだけで、所有権をくれるわけではない。データを出させてくれないプラットフォームの中で、整理機能にお金を払うのは、症状への対処です。

書き出しを自動化しすぎないほうがいい理由

「毎週ブックマークを自動で同期する」仕組みを作りたくなるのですが、この領域では自動化の副作用が大きいです。

  • ページをスクレイピングする自動化は、利用規約と相性が悪い。 大量の自動スクロールは検知されて止まることがあります。自分の手で回すほうが安全で、しかも表示上限(直近800〜1,000件)を考えれば、自動化で得られる量は知れています。
  • API系はクォータと仕様変更に振り回される。 ページ送りは800件前後で尽き、ティアは有料。作ったループが来年も動く保証はありません。
  • 同期ツールは「Xの中にライブラリがある」状態を延命するだけ。 継続して外へ持ってくるなら、同期先が自分の検索できる場所になっているほうが価値が出ます。

現実的な運用は、救出は手で、保存だけ自動化することです。これから付けたブックマークは1クリックで自分のライブラリに入り、過去分は思い立ったときにまとめて書き出す。自動で全部救おうとしないほうが、トータルではモノが残ります。

ステップ5:書き出したものを、役に立つ場所へ置く

ダウンロードフォルダのCSVは、バックアップであってライブラリではありません。開かないし、ブラウザから検索もできない。選択肢は2つです。

  • 生ファイルはアーカイブとして保つ。 保険としてそれで正しい——Pocketの書き出しファイルを保管するのと同じ理屈です。中身の意味を知りたい人はPocketのエクスポートファイルの中身も参照してください。
  • 本物のブックマークマネージャーにインポートする。 ツールが標準のブックマークHTMLを出力できるなら、Marqlyのようなツールは直接読み込めます——Chromeのブックマークをインポートするときと同じインポーターです。表計算の行だったものが、AIタグの付いた検索できる項目に変わります。

正直な注意をひとつ:Marqlyには「Xアカウントを接続する」ネイティブのインポートはありません。 橋になるのは、書き出しツールが作ってくれるブックマークHTML、あるいはリンクを1本ずつ保存することです。そしてここからが、実際に効く話になります。

長持ちする解り方:Xに唯一のコピーを持たせない

上記のどのルートも、同じ設計に対する回り道です。Xのブックマークは「先週の何かに一旦戻る」ために作られていて、リファレンスライブラリを保持するためには作られていない。上限も、エクスポートの欠如も、Premiumでゲートされた検索も、あなたの方向には変わりません。

長く効くパターンは、2層のシステムです。

  1. Xでのブックマークは自由に続ける。 スクロール中に印を付ける最速の方法なので、受信箱として扱う。
  2. 残すものは、その場で外に保存する。 価値のあるスレッドを見つけたら、同じ瞬間にリンクをブックマークマネージャーへ——Marqlyの拡張機能ならページ上で1クリック、分類の判断も不要。AIが自動でタグを付け、セマンティック検索は後で意味で出します。「価格の心理学についてのスレッド」と入力すれば、投稿者をとっくに忘れていても出てくる。この説明による取り出しが、「フォルダ整理が実際の保存量に負ける」理由の核心です(フォルダで整理するのをやめる話に詳しく書いています)。

受信箱は使い捨てのまま、ライブラリは永続・検索可能・プラットフォーム非依存になる。Xがまた制限を変えても(ブックマークの政策は時間を追うごとに締まる一方でした)、大事なものを何も失いません。

他のプラットフォームの保存物と比べると

「自分の保存物を外に出せるか」は、サービスごとに温度差があります。YouTubeの「後で見る」が出力できない話はYouTube後で見るのエクスポートに書きました。ざっと並べると:

ここから学べるのは、取り出せないサービスのほうが多いということです。「公式エクスポートがあるか」を保存先の選定条件に入れると、以後の救出作業が減ります。

救出したあと、本当に効くのは検索です

ファイルをインポートして終わり、だと半年後に同じ作業をやり直します。効いてくるのは取り出しの側です。Marqlyに保存すると、リンクと本文が入り、自動タグ(Pro)が付いて、意味で検索できるようになります。「価格の心理学についてのスレッド」で出てくる——投稿者も日付も覚えていないまま。これはXのブックマーク内検索(Premium限定)より強い条件で、X側はキーワードと、まだ表示されている範囲にしか当たりません。

さらに、スレッドの特定の一文を残したいならWebページのテキストをハイライトが使えます。ハイライトは再訪時もページに残り、ライブラリにも同期され、それ自体が検索対象になります。リンクの集合を、引用できる資料の集合に変える——救出作業を1回で済ませたいなら、この一段が重要です。

どのルートを選ぶか:本数と目的で決める

自分の状況 選ぶべき道 理由
100件未満 ステップ4(手作業) ツール導入より速い。ついでに半分捨てられる
数百件、ファイルが残れば満足 ステップ2(拡張機能) 自動スクロールでCSV/HTMLが出る。ただし壊れる前提
数百件、今後も使い続ける ステップ2+ステップ5(マネージャーへ) 救出と今後の保存が同じ作業になる
X特化の管理サービスを既に契約中 そのサービスのCSV/Markdown書き出し 同期が続いているなら労力は最小。上限は共通
有料API契約あり/書くのが楽しい ステップ3(API) 同じ結果に金と手間が多い。ほぼ不要
古いブックマークを取り戻したい どの道も不可 表示されないものは書き出せない

この表で大事なのは最後の行です。上限を過ぎた分の復元手段は存在しません。 「何かツールを探せば3年前のが出せるかも」という探索に時間を溶かしている人が多いのですが、そこは諦めて、まだ見える分と今後の分に力を集中するのが正解です。

2層システムを、実際に回す

「受信箱はX、ライブラリは自分の側」は、決めただけでは機能しません。回すための最小ルールです。

  1. スクロール中に気になったものは、その場でXにブックマークしてよい。 迷わせないことが先です。
  2. もう一度見返す価値があると分かった瞬間に、外へ保存する。 基準は「これ、また探す気がする」で十分。
  3. 保存の1クリックに分類を組み合わせない。 拡張機能で放り込んで、整理は後でいい。フォルダを決める判断が挟まった時点で、保存する本数が減ります。
  4. 週末に5分、今週入ったものを通す。 ここで消すか、ボードに入れるかを決める。
  5. 四半期に1回、Xのブックマークを書き出す。 表示上限に近づく前に、直近分を外に置いておく。

この運用でやっているのは、分類のタイミングを「保存時」から「検索時」へ移すことです。保存時にフォルダへ入れる仕組みは、実運用でだいたい崩壊します(フォルダで整理するのをやめる話)。代わりに意味で検索できる状態にしておくと、「あのスレッド」が取り出せるので、そもそも整理が要らなくなる。

書き出しのあと、何を残すか決める

ブックマークの行から本当に欲しいものは、リンクであることは少ないです。だいたい次です。

  • その投稿の本文(スクショではなくテキストで)
  • 誰の、どんな文脈での発言か(後で確かめられる最小限のメモ)
  • 自分がなぜ保存したか(「あの企画に使える」のような一行)

この3つが手元にあれば、投稿が消えてもリンクが死んでも、判断と再利用ができます。Marqlyではリンクを保存すると本文がキャプチャされ、Webページからテキストをハイライトして気になる一文を残せ、その一節が検索対象になります。要するに、書き出しの成果物を、再利用できる形に一段変えるということです。

書き出しの頻度とタイミング

いつやるかで、取れるものが変わります。上限が直近800〜1,000件という仕様が、そのまま期限です。

  • 毎日Xを使う人:1〜2ヶ月で上限に近づくので、四半期に1回の書き出しが現実的です。
  • 週に数回の人:半年に1回で十分。ただし大事なものはその場で外へ。
  • 引っ越しを決めた人:まず書き出し、そのあと新規保存を外に向ける。逆順にすると、書き出し中に新しい分が溜まって二度手間になります。
  • アカウントを整理する人:アーカイブ(投稿・いいね・DM)を先に取る。ブックマークは入らないので、別作業としてスケジュールしてください。

損の起きるタイミングは「大事なものを保存した瞬間」ではなく「思い出したとき」です。思い出したときには、すでに上限の向こう側にいることがあります。

よくあるつまずき

  • アーカイブのZIPを解いて、ブックマークを探してしまう。 最初から入っていません。探すのをやめて、ステップ2へ。
  • 拡張機能が途中で止まる。 表示上限に当たったか、X側のマークアップ変更か、どちらかです。まず最終更新日を確認。
  • CSVだけ取って満足する。 開かなければ、それは存在しないのと同じ。HTMLも一緒に取る。
  • 権限を広いまま放置する。 x.com以外へのアクセスを要求する書き出しツールは避ける。使い終わったらmyaccount側で解除しておく。
  • Premiumに解決を期待する。 整理はできる、エクスポートはできない、上限は動かない。
  • フォルダを作り込む。 表示範囲が狭いうえに検索はPremium限定、しかも上限を過ぎた項目は戻らない。外に持つべき理由のほうが多いです。

削除・凍結・プライバシーの話

書き出しには、保存以外の観点が絡みます。

  • 投稿が消えたあとのリンク。 CSVやHTMLにURLだけが残ると、開いた瞬間に空です。本文テキストを一緒に残せたかどうかで、ファイルの寿命が決まります。
  • アカウント削除。 ブックマークも消えます。外に出していない場合、復元の手段はありません。
  • 第三者ツールに渡す範囲。 書き出しツールはx.comのページ内容を読むので、あなたが保存しているものの種類が、そのツールの権限範囲に見える可能性があります。見られたくないテーマ(社内情報、健康、人間関係)をブックマークしているなら、ローカルで完結するやり方のほうが安全です。
  • 書き出したファイルの扱い。 ブックマーク自体は他者に見えませんが、保存した投稿が公開であることに変わりはありません。書き出しファイルは自分の管理下に置き、全員共有のドライブに置くのは避けてください。

「保険のコピーをどこに置くか」も決めておくと安心です。ディスクのダウンロードフォルダは、いちばん忘れられる場所です。

さらっと振り返り

  1. 公式アーカイブを取り寄せる。 投稿・いいね・DM用。ブックマークは入らないと受け入れる。
  2. 拡張機能で書き出す。 Xがまだ表示しているうちに。ファイルは安全な場所へ。
  3. APIルートは避ける。 すでに有料契約している開発者でない限り。
  4. 書き出しをブックマークマネージャーへ。 死んだCSVにしない。ブックマークHTMLが橋になります。
  5. 習慣を変える。 スクロールはX、保持はMarqly。残すもの1本につき1クリック、ずっと検索できる状態に。

あなたのブックマークの大半は、それへの興味より長く生き残っています。良いものだけは、プラットフォームの忍耐よりも長く生き残らせてください。無料プラン(100件まで保存、カード不要)から始められます。AIの自動タグ・セマンティック検索・要約はPro(年額72ドル=年払いで約6ドル/月、または月額9ドル。初年度49ドルの常設オファーあり)です。

ブックマーク自体を増やさないための習慣

書き出しの話は、つまり溜めない話に接続します。同じ労力なら、後で救出するより先に増殖を止められたほうが楽です。

  • 「保存」を2種類に分ける。 見返す前提のもの(スレッドの解説、手順、引用したい発言)だけブックマーク。その場の感想はブックマークしない。
  • 1日か2日で一度戻ってくるものに絞る。 Xのブックマークの弱点は、まさに「戻らないこと」です。戻らないものは保存しない。
  • 見返す前提のものは、その場で自分の側へ。 受信箱としてのX、本棚としてのライブラリ。2重に付けるのは面倒ですが、1クリックなら続きます。
  • 残す価値がわからなくなったら、要約で判断する習慣。 動画と同じで、記事やスレッドも先に要点を確認できれば「なんとなく保存」が減ります。Marqlyは保存した記事の本文にAI要約を付けられます(Pro)。
  • 四半期に1回、空にする。 書き出したら、X側のブックマークは観測対象として扱う(消して構わない)。

この運用に慣れてくると、書き出しのたびに「何を救出するか」を悩まなくなります。そもそも救出すべき量が少ない状態のほうが、ツール選びより効きます。

今週やるなら、この順番

時間がない人のために、最小の順路だけ置いておきます。月曜:拡張機能を入れ、x.com/i/bookmarksを開いて書き出しを開始(自動スクロール中は放置で構いません)。火曜:出たブックマークHTMLを、これから使うマネージャーにインポート。ここで検索が効くかを1件だけ試す。水〜金:その日に付けたブックマークのうち、見返すものを1クリックで外へ写す。週末:5分だけ使って、今週入ったものを消すかボードに入れるか決める。この1週間で、救出と今後の保存が同じ形になります。次の四半期は、書き出しのボタンを押すだけです。以降は「溜まる→救出する」の往復ではなく、「入る→残る」の直線になります。

まとめ:Xに本棚を貸さない

Xのブックマークは、優秀な指差し機能です。スクロール中に「あとで読む」を1秒で押せる。逆に言えば、それ以上には作られていません。エクスポートボタンはどのティアにもなく、フォルダと検索はPremiumの後ろにあり、直近800〜1,000件を過ぎた項目は画面から消えます。

このページにたどり着いた人が取るべき順番は、こうです。

  1. まだ見える分を、拡張機能で書き出す(CSV/JSONとブックマークHTMLの2枚)。
  2. 書き出したHTMLを、自分の探せる場所にインポートする。
  3. 今後の保存を、Xと自分のライブラリに分ける(迷うものは全部ライブラリ側)。
  4. 四半期に1回だけ、過去分をアップデートする。

Marqlyは3番目と4番目を楽にする道具です。ブラウザから1クリックで保存でき、自動タグが付き、本文もハイライトも検索の対象になります(AI機能はPro)。無料プランは100件まででカード不要。Xがまた仕様を変えても、大事なものはあなたの側に残ります。

なお、Xの仕様(表示上限やPremiumの範囲)は変わることがあります。書き出しの前に、自分のアカウントで実際に何件見えているかを確認してください。

よくある質問

X(Twitter)のデータアーカイブにブックマークは入っていますか?
入っていません。設定→アカウント→「データのアーカイブをダウンロード」から取り寄せる公式アーカイブには、自分の投稿、いいね、DM、フォロワー一覧が含まれますが、ブックマークは含まれません。これはバグではなく意図的な製品判断です。ブックマークを出すには、ブラウザベースの書き出しツールか、有料のX APIを使うことになります。
Xで実際に表示されるブックマークは何件ですか?
公式な保存上限(ハードクォータ)は公開されていませんが、WebUIの無限スクロール描画やAPIページ送りの制約により、実際にブラウザやツールで安定して読み出して書き出せるのは直近800〜1,000件前後と観測されています。スクロールが途切れる前に、手が届く範囲のブックマークを早めにバックアップしておくことが推奨されます。
ブックマークのフォルダとブックマーク内検索は無料で使えますか?
使えません。ブックマークフォルダの作成も、ブックマークの中を検索することも、X Premiumの契約が必要です。無料アカウントは、検索なしの逆時系列リスト1本だけで、選択肢はスクロールのみ。しかもPremiumになっても、古いブックマークが画面に戻ってくるわけではありません。
Xのブックマークを長く検索できる状態に保つ最善の方法は?
残す価値のあるものを、ブックマークした瞬間にXの外へ保存することです。Marqlyのようなブックマークマネージャーなら、ブラウザからワンクリックでリンクを保存し、自動でタグが付き(Pro機能)、後で意味で探せます(Pro機能)。「価格の心理学に関するあのスレッド」が、投稿者を忘れていても出てくる。Xは受信箱のまま、ライブラリは自分の管理下に置く、という分担です。
書き出したファイルはどう使えばいいですか?
2通りあります。生ファイルを保険としてアーカイブしておくこと(Pocketの書き出しファイルを保管するのと同じ発想)、そして標準のブックマークHTMLとして書き出せるツールなら、ブックマークマネージャーに直接インポートすること。後者だと、行の羅列だったものが、タグ付きで検索できる項目に変わります。前者は災害用のコピーと割り切ってください。

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